作業療法部

作業療法部の紹介

作業療法部は「対象者の意思・自主性を大切にし、“その人らしい”生活に向けた支援をします」を理念とし、入院・外来の対象者様に対して作業療法を提供しております。
現在、作業療法士は6名おり、理念である「意思や自主性」を尊重し、寄り添うこと大切にしながら専門性を活かした支援が実施できるよう日々努めております。
また、各病棟の特色や対象者様に合わせた支援目標を立て、定期的に振り返ることで、対象者様にとってのより良い支援に繋げることを目指しております。

精神科作業療法

精神科作業療法とは

精神疾患により生活に障がいをもった方々に対し、具体的かつ現実的な作業活動(運動・創作的なものから日常生活に関連するものまで)を個別あるいは集団を利用することで精神機能・対人関係技能・作業技能などの改善を図り、対象者にとって「より良い生活」が送れることを目指すためのリハビリテーションです。

当院の作業療法部紹介

当院の作業療法は、各病棟に担当作業療法士を配置し、集団プログラムを中心に、小集団プログラム、個別プログラムと幅広い形で取り組んでおります。作業を通し、人との関わり方や余暇活動の利用方法、退院に向けてなど、対象者様の視点に立ち、興味やスキル・ペースを大切にし、担当作業療法士が寄り添いながら一緒に取り組んでおります。

<週間作業療法プログラムの一例>

主な活動内容

集団プログラム
手工芸・運動や各種スポーツ・レクリエーション・余暇活動プログラム(カラオケ・映画観賞・TⅤゲーム)・交流プログラム(脳トレ・クイズ・ディスカッション)などの作業を通し、集団の特性を生かした支援をさせていただいております。

個別プログラム(小集団)
主に集団が苦手な方の作業導入の場や退院に向けた生活設計、悩みを聞く場・個々のスキルを拡大する場などであり、患者様の自主性・主体性を大切にしながら、必要に応じて作業療法士が介入・支援させていただいております。

買い物プログラム
事前に計画をし、先を見据えた金銭の使い方を小集団で実際に買い物に行きながら取り組んでおります。買い物後は、参加者で出納確認をし、ディスカッションを通して、より実用的なスキル(技能)に繋げていけるように支援・介入させていただいております。

ステップアップクラス
対象者様から意見を伺い、入院生活を通して、困っている事や悩んでいる部分をテーマに挙げていただき、そのテーマについて少人数で講義やディスカッションをしながら解決方法を検討していきます。テーマに合わせた職種が入り講義を行い、基礎知識から実用的な知識・スキルを身に付けていけるように支援させていただいております。

外出(時季)プログラム
四季を感じていただくため時季に合ったツアー(花見や文化展・時季ものを食べるなど)を実施しております。場所によっては、事前に計画をしながらバスを使って遠出をすることもあります。

プログラム以外での作業療法士としての役割

こころとキオクのケア入院

対象者様の加齢に伴う変化や不安を1泊2日で検査をする入院です。作業療法士はこの中で「日常生活支援」に関わっており、対象者様から趣味・興味のお話を伺う中で、今後の生活をより良くするためのご提案をさせていただいております。

ワンステップ入院 ~ 一緒に一歩 ~ (個別支援)


入院の対象者様に対し、今後の生活に向けて必要なスキルアップを目指した個別プランを立て多職種で支援しております。作業療法士は主に生活(金銭や服薬自己管理など)や対処(コミュニケーションや問題解決)など、対象者様の今後の生活に必要なスキル(技能)を身に付け、向上させていくための練習を一緒に計画し実施します。階段を上るように1つずつ寄り添いながら支援・介入をさせていただいております。

☆作業療法やプログラムの詳しい内容については、作業療法士までお尋ねください☆