各種検査

CT検査

日立メディコ社製 「Supria」

日立メディコ社製 「Supria」

当院では、最新の16列マルチスライスCTを導入しました。このCTは、従来より「精密に・速く・きれいに」の超高速撮影が可能となり、検査時間が短く、放射線被爆も少なくなったばかりでなく、病変の早期発見さらに早期治療により患者様に貢献致します。
従来のCTと違い、マルチスライスCTでは一度に複数のスライスを撮影できます。4列、8列、 16列と多列化が進むにつれて、一回に撮影できる範囲は広がり、息を止める時間も短くなってきました。

精神疾患とCT

精神疾患は、「心の病気」と考えている方が多いと思います。しかし、実際には、身体疾患(脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、認知症などの頭部疾患や悪性腫瘍、肺炎など)による精神症状(心の病気)を引き起こす事が一般的です。そのため、精神症状が出現した際には、まずは身体疾患の有無を確認することが必要です。特に認知症などでは、早期発見早期治療が重要です。また、精神疾患を持っている患者様は、安静にしている事が難しい事や、閉所が苦手な患者様が多くいらっしゃいます。その問題点も当院で導入したCTはより早く、より安心で確実な検査が提供できるものと思っております。

頭部3D

胸部 横断像

脳波検査

脳波検査とは?

脳波検査脳はその活動にともなって微弱な電波を出し続けており、それは頭の表皮上におけるわずかな電位差(電流は電位の高いほうから低いほうへ流れる)となってあらわれます。その電気的な変動を頭部に付けた電極でとらえ、増幅し、波形として記録するのが脳波検査です。

どのような時に検査をするのか?

けいれんを起こしたとき、意識障害がみられるとき、症状には出ない軽い意識障害をみつけようとするとき、てんかんが疑われるときなどに行われ、脳腫瘍などの診断にも有用です。

精神科で脳波検査をする意義

実は精神疾患の際には脳波はほとんど変化しないことがわかっており、脳波によって精神疾患である、そうでないと判断することは出来ません。それでも脳波検査を行うのはなぜでしょう。それはてんかんと区別するためなのです。ではそのてんかんとはどのような病気なのでしょうか。

脳波検査をするのはてんかんと併発していないか調べるため

てんかんは反復性の発作を伴うもので、年齢に関係なく発症します。てんかんは時にはうつ病や統合失調症、躁うつ病を併発する場合もありますから、精神疾患の検査の際には、このてんかん検査のために脳波検査をするケースが多いのです。てんかんが疑われるようならば、向精神薬以外にも、抗てんかん薬による治療が有効です。よって当院では、入院・外来含めて、脳波検査を実施しております。